2016年8月6日土曜日

【第九回】 重力とは何か 【物理学】 

第九回目に取り上げるのは、幻冬舎新書、大栗 博司 先生の著作、「重力について」です。


ほぼ数式なしで、相対性理論から量子力学までひとしきりの説明がなされているのは、見事の一言に尽きます。相対性理論については、アイシンシュタインの考えの筋道をだどってくれているので、まさしく膝に手を打ってわかるというレベルの分かりやすさです。


僕は数学的なところは、早々に諦めてしまった完全な文系人間ですので、後半の肝心の超弦理論については、さすがに置いてきぼりを食らってしまいましたが、それでもなんとなくイメージが湧きました。読ませ方一つでズブの素人にイメージが湧いてくるのですから、著者の腕前は相当なものです。


素養がないだけに、なかなか賞賛の言葉も紡ぐのが難しいですが、とにもかくにも、夢中になって読める本ですし、読み終わった後には、この世界についてなんとなくアウトラインというか、概略がわかってしまったような気持ちになれる、すがすがしい一冊かと思います。


思わずいろいろ語り出したくたくなるので、読後の翌日の職場では要注意です(笑)







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