2018年1月6日土曜日

【第十六回】 日本語の歴史 【日本語】

  超久々のアップは「日本語の歴史」です。
  すごく網羅的な内容で、まさしく「概説」というところですかね。
大胆な仮説の書ではないのですが、日本語自体が非常にミステリアスな存在ですから、それでもグイグイ引かれるところがあると思います。

  ちょっと疑問なのは奈良時代の発音について、本当に手に取るようにわかるもんなんでしょうか?いや、まぁ万葉仮名の使い分けから「い、え、お」には、甲乙二種の母音があって合計8母音だっていうのは分かるんですが、その音を特定はできないんじゃないの、という話です。いま読み返してみると、母音に関しては、この「8母音」意外にも5母音説(今と一緒!)もあるって書いてあるので、結局はやっぱり不可知に属する問題なのでしょうね。

  あと、前から読み進めていくと、江戸時代辺りで急に「わかりやすく」なってくる感じも、現代日本語に近づいてきてるんだなって実感できてなんかテンション上がります。

  そんなこんなで、読んでて単純に面白い本ですので、おすすめです。


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